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【プロプライエタリライセンスとは?】
- 質問日時:2007/05/27 20:03
- 回答数:2件
MySQLがGPLのため商用のプロプライエタリライセンスを買わなければならないという話を聞きました。ここでいうプロプライエタリライセンスの意味がわかりません。辞書的意味ではなく噛み砕いて説明していただけるとありがたいです。よろしくお願いいたします。<辞書的意味>ユーザーではなく、ソフトウェアの元配布者のみがソフトウェアをフリーに操作できるライセンスのこと。
No.1ベストアンサー
- 回答者: MrBan
- 回答日時:2007/05/28 01:01
では、一般的な意味ではなくこの場合に即したぶっちゃた説明を。
MySQLを使う人が、自分のソースを公開しなくていいための使用許諾料。
MySQLは「二種類のライセンスから好きな方を選んでいいよ」という、
デュアルライセンスで提供されています。で、その二つのうち、片方はGPLです。
GPLは最近では結構有名ですが、コレの特徴は、無料で使える代わりに、
一緒に使うソース(あなたが書いたソースも含む)を全部利用者に公開しなければならない点です。
GPLは商用でも使えますので、自分のソースを全部公開してもかまわないなら、
別にライセンスを買わなくてもGPLを選ぶこともできます。
それができない場合(別に使ってる他所のライブラリがあってそのソースが公開できない場合など)や、
自分のソースを公開したくない場合(大抵の商用サービスはそう)には、
GPLを選べないので、MySQLが提供するもう一つのライセンス
(プロプライエタリライセンス)を選ぶことになります。
こちらでは、一緒に使うソースの公開などが要求されません。
<辞書的意味>について。
GPLがいう「ユーザーがソフトウェアをフリー(自由)に操作」には、
「ユーザにもソースから同じものが作れる」という自由が含まれます。
# GPLの理念である「フリーソフト」とは本来、
# (日本での使われ方と異なり)「無料」ではなく「自由」を意味します。
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この回答へのお礼
なるほど。無料と思っていたMySQLにもそういったお金を支払う必要が出てくる場合があるんですね。知りませんでした。勉強になりました。ありがとうございます。
お礼日時:2007/05/29 17:28
No.2
- 回答者: entree
- 回答日時:2007/05/28 10:34
Wikipedia にはプロプライエタリ・ライセンスについて以下のように記述されていますね。
# プロプライエタリ・ソフトウェア (英: proprietary software) とは、ソ
# フトウェアの使用、改変、複製を法的・技術的な手法を用いて制限してい
# るソフトウェアを指す。
要するに、ほとんどの商用ソフトが採用しているライセンス形態です。例えば、改変してはならないとか、自分で使う分以外のコピーを作成することを認めないとか、リバース・エンジニアリングしてはならないとかといった条項が記述されたライセンスです。
MySQL の場合はデュアル・ライセンスと言って、利用者が利用する前に GPL とプロプライエタリ・ライセンスのどちらかを選択することができます。
GPL を選択した場合はフリーで利用できるものの、改変した部分も含めたソースコードの公開や MySQL のライブラリとリンクしたアプリケーション (自分が作成したもの) のソースコードの公開、およびそのソフトウェアを受け取った人があなたの許可を得ることなく自由にそのバイナリやソースコードを再配布しても良いことなどを許可しなければなりません。
逆に言えば、それをあなたが認めたくないのであれば、プロプライエタリ・ライセンスを選択する必要があります。ただし、プロプライエタリ・ライセンスを選択した場合は MySQL をお金を出して買う必要があります。
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OSSとは、ソースコードの改変や再配布が自由に認められている無償のソフトウェアです。
よく知られているOSSにはJavaやPHP、Pythonなどがあります。
近年ではITベンダーが参加するケースも多く見られ、OSSはソフトウェア開発において重要な役割を果たしています。
今回は、OSSの基礎知識や魅力、利用時のメリットなどについてご紹介します。
目次
- 1. オープンソースソフトウェア(OSS)とは?
- 2. OSSの魅力と広まる理由
- 3. OSSを利用するメリット
- 4. OSSを使うときの注意点
- 5. 信頼性や汎用性の高さがOSSの魅力
オープンソースソフトウェア(OSS)とは?
オープンソースソフトウェア(Open Source Software)は、頭文字を取ってOSSと略されます。作成者がソースコードを無償で公開していて、利用や改変、再配布が自由に許可されているソフトウェアのことです。
OSSとは反対に、ソースコードへのアクセスや改変が制限されているソフトウェアを「プロプライエタリソフトウェア」といいます。一般的にソフトウェアのソースコードは知的財産となるため、ライセンス料を徴収して販売されています。多くの商用ソフトウェアは、プロプライエタリソフトウェアのため、ソースコードの改変はできません。
代表的なOSSには、オペレーティングシステムであるLinux、データベース管理システムのMySQL、プログラミング言語のJava、Perl、PHP、Python、WebブラウザのFirefoxなどがあり、さまざまな分野に広く用いられています。
OSSは無償ながら、高性能かつ信頼性が高いものが多く知られており、企業が商用利用としてOSSを基に開発することも多くあります。特に、プログラミング言語や開発環境の分野には優秀なソフトウェアが多いため、OSSは開発者にとってなくてはならない存在といえます。
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OSSの魅力と広まる理由
OSSが多種多様な分野で広く用いられるようになったのは、なぜでしょうか。OSSの魅力について解説します。
●OSIのライセンス文書
OSSは無償のソフトウェアですが、利用条件や規約がないというわけではありません。OSSの認定を行う非営利団体「The Open Source Initiative(OSI)」が、OSSのライセンスを管理しています。ソフトウェアがOSSであるかどうかは、ライセンス(使用条件)が「オープンソースの定義(The Open Source Definition)」に合致しているかどうかで決まります。OSIによってライセンスが承認されると、そのソフトウェアはオープンソースであると公式に認められ、「OSI認定マーク」が付与されます。
●OSSの定義(10項目)
OSSの定義は以下の10項目が定められています。これらに準拠したライセンスを持つソフトウェアがOSSとして認定されます。
1.再配布を自由に認めること
2.ソースコードを無償で配布すること
3.派生ソフトウェアの配布を許可すること
4.ソースコードのどの部分が、作者オリジナルのコードかわかるようにすること(作者コードの完全性)
5.個人やグループに対する差別をしないこと
6.使用分野に対する差別をしないこと
7.プログラムに付随する権利はすべての再頒布者に平等に与えられること(ライセンスの分配)
8.特定の製品だけに限定したライセンスにしないこと
9.他のソフトウェアを制限するライセンスにしないこと
10.ライセンスは技術的に中立であること
※参考
//opensource.org/osd
●OSSが広まる理由
OSSは、誰でも自由に改良、再配布することができるという特徴があります。そのため、誰かがソースコードのバグを見つけたり、改良して修正したりといったサイクルが世界中のユーザーによって行われます。こうしたことから、ソフトウェアの安定性が高くなり、低コストで高品質な開発を行える点が、OSSが広まる理由といえるでしょう。
このように、製品の内容や情報を公開しながら開発を進める考え方は「オープンソースムーブメント」と呼ばれています。
OSSを利用するメリット
無償という点はもちろん、そのほかにもOSSを利用するメリットはあります。ここでは、ユーザーとしてOSSを使う場合のメリットについてご紹介します。
●信頼性がある
ソースコードが公開されていることにより、不正なプログラムや脆弱性などを常に確認できるため、信頼性があります。脆弱性が発見されても、修正が速いのが特徴です。
●安定性が高い
プロプライエタリソフトウェアは、提供企業の事情でサービスの終了やサポートの打ち切りといったことが起こる可能性があります。しかし、OSSはユーザーがいる限り、メンテナンスを継続することができます。そのため、長期にわたる安定した利用を見込めます。
●コスト削減が可能
OSSはライセンス費用が無償なので、統合的なコスト削減が期待できます。初期費用だけでなく、導入後のライセンス管理や定期的なリプレース費用なども削減できるため、ソフトウェア開発においては重宝されるでしょう。
OSSを使うときの注意点
OSSを取り扱う上で知っておいたほうが良い知識について解説します。
●ライセンスに準拠する必要がある
OSSを導入する際は、対象となるライセンス形態を確認することが重要です。OSSは、ソフトウェアごとに個別にライセンスが宣言されています。ユーザーは、ライセンスに準拠した利用が求められるため、使用する前には必ずOSSのライセンスを確認しましょう。
ひと言でライセンスと言ってもその形態はさまざまで、70種類以上あるともいわれています。例えば、ソフトウェアを再配布する際に、ソースコードの公開を義務付けるかどうか、ソースコードの変更を行った旨を示すかどうかなどソフトウェアによって違いがあります。ライセンスの中には、「研究目的なら無償、商用利用であれば有償」という形で使用目的を限定するものもあります。そのため、使用前に内容を把握することが大切です。
●「無償=OSS」ではない
OSSは無償で公開されていますが、無償で入手できるすべてのソフトウェアがOSSというわけではなく、特に「OSS」と明示されていない限りOSSではありません。OSSでなければ、無償であっても自由に改変や再配布することはできないため、利用する際は十分に注意しましょう。
●派生物もOSSとなる
OSSを改良・再配布した二次的著作物を「派生物」と呼びます。OSSのライセンス形態の中で特に注意しなくてはいけないのが、「コピーレフト型」と呼ばれるライセンスです。コピーレフトとは、「著作権は保持しつつも、二次的な著作物も含めて、すべての人が利用、改変、再配布できるべきである」という考え方を表す言葉です。代表的なコピーレフト型ライセンスとしては、GPL、LGPL
、CPLなどが知られています。
コピーレフト型のOSSライセンスでは、「改良・再配布された派生物も元の著作物と同じ条件で配布しなければならない」とされています。例えば、ある開発者がOSSを元にソフトウェアを改良した場合でも、自由にほかのライセンスや条件に変えることはできません。また、コピーレフト型ライセンスを持つOSSを改変した場合には、ソースコードを公開することが義務付けられています。
信頼性や汎用性の高さがOSSの魅力
OSSは、誰でも二次利用できるというメリットから、信頼性や安定性に優れた高い品質のものが開発され、多くの人に利用されています。
また、自社のサービスに合わせて自由にカスタマイズでき、既存のソフトウェアよりも汎用性が高いのもOSSのメリットです。
近年では企業も商用利用可能なOSSを元に自社製品を開発しています。
OSSはソフトウェア開発に欠かせない存在です
OSSを利用する際は、ライセンス形態や内容をしっかりと理解してから、上手に使いましょう。
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