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- 12. ホルモンと代謝の病気
- 電解質のバランス
- 低ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が低いこと)
James L. Lewis III , MD, Brookwood Baptist Health and Saint Vincent’s Ascension Health, Birmingham 低ナトリウム血症(血液中のナトリウム濃度が低いこと)
- 原因
- 症状
- 診断
- 治療
低ナトリウム血症とは、血液中のナトリウム濃度が非常に低い状態をいいます。
大量の水分摂取、腎不全、心不全、肝硬変、利尿薬の使用など、多くの原因でナトリウム濃度が低下します。
症状は、脳の機能障害によるものです。
まず動作や反応が緩慢になり、錯乱がみられます。低ナトリウム血症が悪化するにつれて、筋肉のひきつりやけいれん発作が発生して無反応状態に進行します。
診断は、ナトリウム濃度を測定する血液検査に基づいて下されます。
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水分制限や利尿薬の使用の中止が有用ですが、重度の低ナトリウム血症は緊急事態であるため、その場合は薬剤の使用、輸液、またはその両方が必要になります。
原因
特定の状況で水分を摂取しすぎる(多飲症)と、低ナトリウム血症を発症します。
サイアザイド系利尿薬(ときにwater pillと呼ばれます)は低ナトリウム血症の一般的な原因です。この薬はナトリウムの排泄量を増加させるため、水分の排泄量が増加します。サイアザイド系利尿薬は通常、副作用は強くありませんが、ナトリウム濃度が低下しやすい傾向にある人や、特に高齢者では低ナトリウム血症を引き起こす可能性があります。
バソプレシンの役割
バソプレシン(抗利尿ホルモン)は体内で自然に作られる物質で、腎臓から排泄される水分量を制御することで体内の水分量を調節しています。バソプレシンによって腎臓からの水分排泄が減少し、体内の水分が保持され、ナトリウムが薄まります。血液量または血圧が低下するか、ナトリウムなどの電解質の濃度が高くなりすぎると、下垂体がバソプレシンをつくって放出します。
痛みやストレス、運動、低血糖のほか、心臓や甲状腺、腎臓、副腎の特定の病気が下垂体を刺激してバソプレシンを放出させることもあります。バソプレシンの放出を刺激する、あるいは腎臓での作用を高める薬には以下のものがあります:
クロルプロパミド(血糖値を下げる薬)
カルバマゼピン(抗てんかん薬)
ビンクリスチン(化学療法薬)
クロフィブラート(コレステロール値を下げる薬)
抗精神病薬や抗うつ薬
アスピリンやイブプロフェンなど多くの市販の痛み止め(鎮痛薬)
エクスタシー(3,4-メチレンジオキシメタンフェタミン[MDMA])
合成抗利尿ホルモンおよびオキシトシン(陣痛誘発に使用される)
その他の低ナトリウム血症の原因には以下のものがあります。
小腸の閉塞
重度の熱傷(やけど)
一部の精神障害でみられる大量の水分摂取
下痢
バルビツール酸系、カルバマゼピン、クロルプロパミド、クロフィブラート、利尿薬(最多)、オピオイド、トルブタミド、ビンクリスチンなどの薬剤
腎疾患
嘔吐
症状
脳は血液中のナトリウム濃度の変化を特に敏感に感じ取ります。そのため、反応の鈍化(嗜眠)や錯乱といった脳機能障害の症状が最初に生じます。血液中のナトリウム濃度が急に下がると、症状が突然現れ、重症化する傾向があります。高齢者では重症化する可能性が高くなります。
低ナトリウム血症が重症化すると、筋肉のひきつりやけいれん発作が生じます。やがて反応が鈍くなり、強い刺激を与えなければ目を覚まさなくなって(昏迷)、ついには完全に反応できない状態(昏睡)に陥ります。死に至ることもあります。
診断
血液中のナトリウム濃度の測定
低ナトリウム血症は、血液中のナトリウム濃度を測定することで診断されます。原因の特定はさらに複雑です。医師は他の病気や使用している薬剤を含め、患者の置かれた状況を検討します。また、血液検査と尿検査を行い、体液量、血液の濃縮度、尿の内容を調べます。
治療
水分摂取の制限
軽い低ナトリウム血症は、水分摂取量を1日約1リットル以下に制限することで治療できます。利尿薬や他の薬が原因である場合、用量を減らすか使用を中止します。病気が原因である場合は、その病気を治療します。
状況に応じて、ナトリウム溶液の静脈内投与、体液の排泄を増やす利尿薬の投与、またはその両方を、通常はゆっくりと数日間にわたって行います。これらの治療によりナトリウム濃度は元に戻ります。
重度の低ナトリウム血症は緊急事態です。この治療では、輸液、場合によっては利尿薬の併用により血液中のナトリウム濃度をゆっくりと上昇させます。バプタンと呼ばれる新しい薬剤が必要になることもあります。ナトリウム濃度を急激に上げると、しばしば恒久的かつ重度の脳傷が脳に起こるためです。
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...そう、書いていることの論拠や根拠は明確に医学的・科学的に示されているとは言いがたい。しかし、塩分と高血圧の関係に関して、日本の医者が拠り所としている実験は「被験者わずか4人」であったことは、もっと知られるべき事である。...続きを読む
他の人のレビューで「塩と高血圧が関係がない」論拠が科学的に示されていない、この人自身が塩を扱う会社の専務であることを考えて公平な意見とは言い難い、と言う文句が並んでいるが、この人はそもそも医学博士でもなければ科学者でもないのでその点はご愛敬である。
そう、書いていることの論拠や根拠は明確に医学的・科学的に示されているとは言いがたい。しかし、塩分と高血圧の関係に関して、日本の医者が拠り所としている実験は「被験者わずか4人」であったことは、もっと知られるべき事である。
高血圧の原因は分っていない、と多くの医学のホームページで書かれているのは、実は「塩分を取ることが高血圧にそのまま繋がる」という医学的根拠が実はどこにも無いどころか、既に日本以外のすべての医学界(ここ重要。日本の医学界はこの20年でかなりガラパゴス化してきている)では「高塩分と高血圧には直接の因果関係がない」と言う事が示されているのです。
うん、ここを医学博士じゃない村上さんが論文出して説明しちゃ行けないと思うんだよね。かえってそれでは胡散臭い。
大体割合にして1000人に3,4人が、塩を取ると高血圧になる。それはつまり腎機能障害から来ている。ハードワークをする人は様々な原因から腎機能障害に陥りやすい。腎機能障害が起きると塩分を体から排泄できなくなる。塩分が排泄できないと高血圧になる。
このメカニズムは疾うの昔に分っているのだが、日本の医学界は戦後の大前提である「塩を取りすぎると高血圧になる」という国の方針を捨てられず、かついろいろなストレスでアレルギーになり、副腎が痛めつけられて体が塩分不足になった所で更に塩分を取らない。だからさらに病気になる。
ここで聡明な読者は理解するだろうが「副腎が痛めつけられていないのなら塩分は不足しないのでは?」。
大正解である。
それがこの本が完全に支持者を獲得できない大きな理由の一つになって居る。
何らかのアレルギー性疾患をもっている人(食事をしたら頭がぼーっとする、という人はほぼ間違いなく脳アレルギー)は間違いなく塩を多めに取らないと生きていけないのだが、それは根本的解決にならないのです。
しかし、「何故塩を取らないと行けないか」という医学的根拠が非常に薄いにもかかわらず、村上さんの塩への情熱は非常によく伝わってくる、そう言う意味では楽しい読み物ですし、ここで紹介されている「ソルトリキッド」は非常に便利なものです。うがいの水もあくまで善後策とは言え大変参考になりました。
ストレスがかかって副腎の機能が低下するとアルドステロンが供給されなくなり、その分細胞内の水とナトリウムが流出に、更に腎臓からナトリウムが放出される。結果的に体が塩分を必要とするようになる。
せめてこの辺のメカニズムを図解になりなんなりして提示していれば、この本はもっと信憑性のある物になったと思います。
この辺の医学的な根拠も含めた本としては、ジェームズ・L・ウィルソン著の「アドレナル・ファティーグ」に詳しく書かれています。
繰り返しますが塩を多めに取ることが根治に繋がるわけでは全く無いです。副腎を痛めつけているものの正体を暴いてそれを生活から取り除けば、自ずと塩分はそんなに多く取る必要が無くなります。その辺のことを理解した上で読むべきであり、しかしそれを理解してしまったらあまりこの本を頑張って読む気はなくなるかもなあ・・・
しかしそれでも、精製塩を使うより伝統海塩を使った方が料理が格段に味がよくなるのは事実なので、そのことを教えてくれただけでも☆4とさせて頂きます。村上さんが医学博士だったら☆2だったでしょうね。