Windows10 テザリング このネットワークに接続できません

Windows 10搭載パソコンにて「インターネット接続なし セキュリティ保護あり」と表示されWi-Fi接続及び有線LAN使用時にインターネット接続ができない場合の設定・対処法をご紹介させて頂きます。確認すべき項目がいくつかございますので順番にお試しください。

無線接続の場合の確認事項

Wi-Fiのオンとオフを切り替えてみる

まずはWi-Fi機能のオンとオフを試してみます。
画面右下のネットワーク設定をクリックし、Wi-Fi設定メニューを開きます。「Wi-Fi」のタイルをクリックするとオンとオフの切り替えが出来ます。青く表示されている（グレーではない状態：設定しているテーマ色によります）場合がオンの状態となります。
オフの場合はオンに、オンの場合は一度オフにしてから再度オンにしてみてください。

機内モードが有効になっていないか確認する

機内モードは飛行機の機内で使用するためのモードです。Wi-FiやBluetooth、GPSといった通信を行う機能をまとめて無効化します。ショートカットキーを誤って押していた等、知らない間に機内モードがオンになってしまっていないかどうかを確認します。
Wi-Fiのオンオフ同様に画面右下のネットワーク設定をクリックすると機内モードのタイルが表示されます。青く表示されている場合がオンの状態になります。オフになっているか確認しましょう。

スマートフォンのテザリング接続を試してみる

インターネットに接続できない原因がパソコン側にあるのか無線LANルーター側にあるのかを切り分けるため、スマートフォンのテザリング接続を試してみます。

なお、テザリング接続とは、スマートフォンなどのデータ通信機能を、スマートフォンへのWi-Fi接続を介してパソコンから使用する機能です。テザリングを使用するにあたっては、対応する端末を所持の上、各キャリアとの個別の申し込みが必要となる場合があります。また、追加費用が発生する場合がありますのでご契約のキャリアまでご相談ください。

スマートフォン側のテザリング接続を有効にします。テザリングの設定画面の呼び出し方はiPhoneやAndroidなど機種によって異なりますので、ご注意ください。
例として下記はAndroidの画面です。iPhoneの場合は「インターネット共有」と表示されています。

パソコン側で画面右下のネットワーク設定を開き、Wi-Fiの接続先をスマートフォンに設定します。インターネットに接続できるかブラウザなどを起動して確認してください。
スマートフォンのテザリング経由でパソコンがインターネットに接続できる場合は無線LANルーター側の問題の可能性があります。

無線LANルーターの設定を確認する

無線LANルーターの状態を確認します。無線LANルーターの筐体のフロント部分には動作状況を知らせるランプが搭載されており、点灯状況を確認することでトラブル原因を特定できる場合があります。ランプの点灯の仕方は各メーカー、製品ごとに異なりますのでマニュアルや無線LANルーターの製造元のサポートページを確認します。

バッファロー社の製品を例に挙げますと、ルーターモードで正常に動作中の場合、POWER、WIRELESS、INTERNET、ROUTERといった各種ランプが緑色もしくは白色に点灯します。エラー発生時は赤色もしくは橙色で点滅します。
ランプが赤色もしくは橙色で点滅している場合は無線LANルーターの電源の入れ直しを試してみます。電源の入れ直しはケーブルテレビや光回線業者から提供されている機器(モデム/CTU/ONU)から無線LANルーターの順に行います。
電源の入れ直しは各機器のACアダプターを抜き差しして行います。(モデム、CTU、ONU)の電源を入れ直し、2分程度待った後、無線LANルーターの電源を入れ直します。電源を入れ直すと無線LANルーターが再起動します。再起動後もランプのエラー表示が消えない場合は無線LANルーターの故障の可能性もありますのでお使いの製品のメーカーサポート窓口にお問い合わせください。(モデム/CTU/ONU)がエラー表示あるいはまったく点灯しない場合も機器の故障の可能性があります。その場合は各回線業者のサポート窓口にお問い合わせください。

Wi-Fi設定を削除する

Windows 10に保存されているWi-Fiに接続するための接続先の設定に誤りがあると、それが原因でWi-Fiに接続できない場合があります。
Wi-Fi接続先の設定を削除することで改善する場合があります。設定を削除した場合は接続先やセキュリティキーの再設定が必要になりますのでご注意ください。

1.画面左下のWindowsロゴを右クリックし「ネットワーク接続」を選択します。

2.「ネットワークとインターネット」の設定画面が開くので、左側のメニューから「Wi-Fi」を選択し、「既知のネットワークの管理」を選択します。

3.保存されているWi-Fi接続先が表示されます。接続先の名称を選択して表示されるメニューから「削除」を選択します。

4.削除後にタスクバーのネットワーク設定アイコンを選択し、接続先とセキュリティキーを再設定します。

無線/優先共通の確認事項

ネットワークアダプターの設定を確認する

会社と自宅というようにパソコンの使用場所が変更になる場合、会社の設定のままIPアドレスを固定していると自宅でWi-Fiやインターネットに接続できないという事態が発生しますので下記の手順でネットワークアダプターの設定を確認します。

1.画面左下のWindowsロゴを右クリックし「ネットワーク接続」を選択します。

2.「ネットワークとインターネット」の設定画面が開くので、左側のメニューから「イーサネット」を選択し、「アダプターのオプションを変更する」を選択する

3.「ネットワーク接続」のウィンドウが開くので、Wi-Fiのアイコンにカーソルを合わせ右クリックし、プロパティを開きます。
今回はWi-Fiを例としていますが、イーサネット(有線LAN)の場合も手順は同様になりますので、ご利用の環境に合わせてお試しください。

4.「Wi-Fiのプロパティ」の「ネットワーク」タブより、「この接続は次の項目を使用します」のなかにある「インターネットプロトコルバージョン4(TCP/IPv4)」にカーソルを合わせダブルクリックします。

5.「IPアドレスを自動的に取得する」と「DNSサーバーのアドレスを自動的に取得する」にチェックを入れてOKを押します。

会社等で使用していたIPアドレスやサブネットマスクといった各種の値が入力されている場合は書き留めておくと、再設定が必要になった際スムーズに行えます。
また、逆に、会社等での使用の場合、IPアドレスやDNSが指定されている場合がありますので、システム管理部門へお問い合わせください。
設定後Wi-Fi接続とインターネット接続ができるかどうかを確認してください。

パソコンを完全シャットダウン・再起動してみる

Windows 10は通常のシャットダウンの場合、USB機器などへの通電状態や操作の状況を維持し、高速に復帰が出来るようになっています。起動にかかる時間が早くなる反面、パソコンやソフトウェアの構成によっては稀に動作が不安定になる場合があります。
その場合、パソコンを完全シャットダウンしてから起動することで動作が改善する場合があります。

パソコンを完全シャットダウンしたい場合は画面左下のスタートメニューから電源の設定を開き、shiftキーを押しながらシャットダウンを選択すると完全シャットダウンを行うことが出来ます。シャットダウン後は通常通りに電源をオンにし、インターネット接続が改善しているかを確認してください。

Windows 10のネットワーク設定をリセットしてみる

Windows 10にはすべてのネットワークアダプターを削除し、各種設定を初期化する「ネットワークのリセット」機能が搭載されています。
リセット後はネットワークに関連するソフトウェアの再インストールや再設定が必要になる場合がございますので、これまでにご紹介した方法でも症状が改善しない場合にお試しください。ネットワーク設定リセット後はパソコンの再起動が必要になります。
また、Wi-Fiに接続する際はセキュリティキーの再入力が必要になりますので、予め準備しておいてください。

1.画面左下のWindowsロゴを右クリックし「ネットワーク接続」を選択します。

2.「ネットワークとインターネット」の設定画面が開くので、左側のメニューから「状態」を選択し、メニューの下部にある「ネットワーク」のリセットを選択する

3.ネットワークのリセットのメニューから「今すぐリセット」を選択する

4.ネットワークのリセット実行の確認が表示されるので「はい」を選択する

リセット後、サインアウトの予告が表示されます。作業中のファイルがあれば保存しておきます。
シャットダウン後は自動で再起動が行われます。再起動後はWi-Fiの接続先やセキュリティキーといった設定を再度行ってください。

セキュリティソフトをオフにしてみる

セキュリティソフトの設定によりインターネット接続が制限されてしまう場合があります。一時的にセキュリティソフトをオフにしてインターネット接続が可能かを確認します。改善した場合はセキュリティソフトのブロック設定やファイヤーウォール設定などをご確認ください。

なお、セキュリティソフトをオフにしたままですとセキュリティリスクが高まった状態となりますので、オンに戻すことを忘れないようご注意ください。

タスクトレイに表示されているセキュリティソフトのアイコンを右クリックして無効化を選択します。
(操作はセキュリティソフトごとに異なりますのでご注意ください。)

ネットワークアダプターのドライバを再インストールする

ネットワークアダプターのドライバの確認と再インストールを下記の手順で試してみます。
※ドライバーの再インストールに関しては、正常に動作しなくなる場合がございますので、十分ご注意ください。

1.画面左下のWindowsロゴを右クリックし「デバイスマネージャー」を選択します。

2.デバイスマネージャーの「ネットワークアダプター」を表示します。
「Wi-Fi」や「Wireless」、「IEEE802.11」、「Centrino」等の記載のあるものがWi-Fi接続用のネットワークアダプターになります。（表記は製品ごとに異なります。）また、「Gigabit」や「Ethernet」といった表記のあるものは有線LAN用のネットワークアダプターになります。

Wi-Fi接続用のネットワークアダプターに「！」や「？」といったアイコンが表示されている場合は、ドライバが正常に認識されていない状態です。また、認識が正常であっても古いバージョンのドライバが原因でインターネット接続に不具合がでる場合もあります。その場合はドライバをいったんアンインストールすることで改善する場合があります。

ネットワークアダプターのドライバはWindows 10標準のドライバで動作する場合がほとんどですが、専用のドライバが必要になる製品も存在します。お使いのネットワークアダプターやノートパソコン、マザーボード等に付属しているドライバCDを予め準備しておく、メーカーサイトから最新版のドライバを予め別のパソコンでダウンロードしておく、といった対応が必要になる場合もありますのでご注意ください。
また、メーカーのサポート期間切れのため、Windows 10への対応がされておらずドライバがインストールできない場合もあります。その際はUSB外付けのネットワークアダプターなど、Windows 10へ対応したものを追加しご確認ください。

3.ネットワークアダプターにカーソルを合わせ右クリックします。表示されるメニューから「ドライバのアンインストール」を選択します。

4.確認画面が表示されますので「アンインストール」を選択します。
アンインストール完了後にパソコンを再起動するとドライバが自動的に更新されます。デバイスマネージャー上でネットワークアダプターが正常に認識しているかを確認し、インターネット接続が可能かどうかお試しください。ドライバが自動的に更新されない場合はドライバCDや予めダウンロードしておいた最新版のドライバをインストールしてください。

様々な設定・対処法を試してみよう！

以上、Windows 10搭載パソコンにてインターネット接続なしと表示される場合の対処法をご紹介させて頂きました。パソコン工房では無線LAN機器の販売だけでなく、インターネット接続設定を含んだ出張設置サービス(有償となります。)も承っておりますので是非ともお気軽にご相談頂けたらと思います。

確認環境：Windows 10 (Pro/Home) 64bit (バージョン：1909)

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